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首無し

 五日市町(現あきる野市)出身の人から聞いた話。

 夜半になると、彼の実家前の舗装されていない道路を、T字形の人間が、端から端まで走る。

 1989年から1992年までの三年間、深夜まで起きていると目にしてしまう光景だったという。


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Twitterの裏垢

 裏垢とは「裏のアカウント」を指し、オープンにできない情報(愚痴・悪口・オタク趣味)を公開するTwitterのアカウントである。

 誰しも裏の面をもち、また厄介なことにその表情を誰かに知ってもらいたいと思う。
 現実社会でもよくある事象ではある。

 現在高校三年生の中村直子も、裏垢を持っていた(現在は凍結されている)
 彼女は裏垢で日々、首から下の全裸画像を投稿していたという。
 twitterの運営から規約違反で凍結されるまでの短い期間だったが、多くの人間が見てくれたそうだ。
 ひっきりなしに他者からメッセージが届き(主に直接会おうというものだった)無数の『お気に入り』をもらった。
 ねだったらLINEのスタンプまで貰えるし、と彼女は笑顔で言う。
 驚くほど大勢の男の人が見てくれた、と言うがさもありなん。
 ただ彼女はアイコンの画像(プロフィール画像と考えてもらうといいかもしれない)を自分以外の人間に設定していた。
 嫌いなクラスメイトの顔にしていたという。
 多くの人が中村直子の同級生が裸を投稿していると思ったに違いない。
 もちろん彼女は計算ずくである。
「一年のときからずっとムカつく女だったから。たぶん知り合いも見てたと思う。隣クラスの男子フォローしたし。女子側には話がまわってこないけど、きっと『めっちゃヤバい淫乱女』って烙印、押されていたと思うと、ウケる」

「私知ってるの。あぁいうのって、消される前に保存してるヤツらがいるんだよね。クラスメートの顔と裸。ずっとネットに残るの。将来の旦那に見つかったら超ウケる。ね、これって法律違反にならない最強の嫌がらせじゃない?」
 大人しそうに見えるけどさ、実は私ってヤバいんだよ、と彼女は含み笑いをしてみせた。痛々しく見えた。


※文中の『中村直子』は仮名です。
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商法

 とある人には聞いた話。名は伏す。
 本来『葬儀場』はお祓いをすべきだと、その人は主張する。
 神奈川県西部の○○○という葬儀場はお祓いをしない。
 オーナーがコストがかかることを嫌がるから、とその人は言う。
 その斎場では葬儀中にも関わらず出列者が倒れ、救急車で搬送されることが多い。
 一度葬儀中、人間が発狂した。
 その時の故人は七十代の男性だった。
 喪主は同年代と思われる奥様。上品な奥様だったという。
 打ち合わせから通夜までを話者を共に過ごしたが、亡くなられたご主人は大病の末であり動揺は少ないように見受けられた。
 周囲への気配りも欠かさず毅然とした物腰の老女だった。
 だが式が始まって、三十分。
 話者は初めて人間が狂ってしまった様を見たという。
 
 最初老女はゆっくり泣いていた。
 だが次第に火がついたような泣き声となり、話者が駆け寄ると腕をすり抜け、老女は床に寝転んで両手両脚を振り回し言葉にならない声を叫んだ。
 子供が駄々をこねるイメージの前に、話者は死ぬ前の羽虫のようだと感じたという。
 喪服ははだけて涎を垂らす老女に場内は騒然とした。
 葬儀社のスタッフらは強引に老女を別室に連れていったが一向に様子は落ち着かない。
 差し出されたコップを老女は振り払い、どこにそんな力があるのか不思議になるほど力強く床を踏み叩いた。
 話者はいつどのタイミングで、目の前の老女が暴れて手をつけられない、言葉も通じない相手になったのか、察知することもできなかったという。
 結局式は中断され、救急車で老女は運ばれていった。
 そして老女は一週間以内に死亡したという。
 開かれた葬式は、件の葬儀場だった。
 一週間前より参列者は減っていた。あれは一生忘れられないと話者は言う。
「連れていかれたとしか思えない。絶対にあそこで葬儀をしては駄目」
 私は頷きながら、勘ぐりが止められなかった。
 葬儀場がお祓いをしない理由は「オーナーがケチっているせい」と聞いたが、果たしてそれだけだろうか。
 それだけだと思いたい。だが中小企業のオーナーが時に異常なほど金に執着するケースも、知っている。


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オーラ

 有村さんは人間のオーラが視える。
 美しいオーラは千人に一人程度で、ほとんどが煙草の煙を思わせる濁ったホワイトだという。
 そして有村さんは新宿駅を二度と利用したくないため、地元群馬から出ない。 
 邪悪なオーラ、火葬したときの煙のようなオーラをまとった人間を、必ず一人は視てしまうからだという。


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