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線を何度も重ねた丸

横溝さんが帰路についていたときだ。
歩道に黒くて丸い影があった。
街灯を遮るものはその道では今までなかったので、最初は水溜りかと思ったそうだ。

目を凝らしながら近づくと、丸い影の中に、子供が描いたような線を何度も重ねた丸が三つあった。ちょうど目と口の位置だった。
そしてそれは動いた。
「い」の形と「え」の形に口と思われる丸は動いた。
驚きのあまり声も出せないまま横溝さんは逃げ出したという。

翌日新聞で知ったことだが、前日の午前中、件の道では自動車同士の衝突事故があったそうだ。
二人の子供が意識不明の重体になった、と新聞は伝えていた。
以降注意深く目を通したが、続報は新聞に載らなかったという。


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