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お焚き上げ

 たきあげ 0 【▼焚き上げ】
 神社の庭でかがり火をたくこと。お焚き上げ。
 持ち込まれたものは「魂ぬき」のお祓いを行い、焼いて供養する。

 古いお札・お守りを神社やお寺へ納めにいかれた方も多いのではないだろうか。

 佐竹さんはその意味をよく判っていなかった。
 1月11日、遅ればせながら近所の神社に初詣に行かれた。
 場所は伏す。
 彼は『どうしていいか判らないものを、燃やしてもいい場所』だと解釈した。
 一度アパートに帰り、ある物を手にして戻った。
 昨年の暮れ、近所で火事が起きたそうだ。
 佐竹さんは『なんとなく貧乏性で』火事場で焼け残されていた携帯ゲーム機を拾っていた。
 試したが使えなかった。そうなればガラクタだ。
 縄で囲まれ、火が燻っているエリアに投げ入れる。
 刹那だった。
 パンッ。
 発砲のような音をたてて爆ぜた。
 なぜか佐竹さんの脳裏に、見知らぬ子供の笑顔が強烈に蘇ったそうだ。
 満面の笑みだったが、髪は焼け爛れ鼻は穴だけ露出していた。
 剥き出しの歯茎で「つぎぼくのばん」と催促していたという。

 佐竹さんは火災があった跡地に、新品のゲーム機をお供えしてきたそうだ。
「それが俺の唯一の不思議体験だなぁ。まぁ落ちてるものは拾わない方がいいってもんだな」
 コーヒーを飲み干し、ククッと佐竹さんは笑った。


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カッコ付けてもセコい火事場ドロボーやん真似しねーっての!

2014-03-09 09:48 │ from 名無しURL

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