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自室でインターネット

 西山さんが自室でインターネットをしている時だった。
 ガチャ、ガチャ……、ガチャガチャがちゃがちゃがちゃがちゃ。
 どこかの部屋のドアノブを回す音が、壁の薄いアパートに響いた。
 その音は西山さんの体を強ばらせ、警戒させるには充分すぎたという。
 平日の昼間だ。酔っ払いが部屋を間違っているわけではなさそうだと西山さんは思ったそうだ。
 空き巣。
 そんな単語が頭をよぎった。
 西山さんは防犯用のバットを手に、静かにドアを開けて様子を伺った。
 隙間から右を覗くが誰もいない。
 しかし先ほどよりも激しくドアノブの回す音が響く。
 空き巣じゃない、そう西山は確信した。空き巣はこんなに目立つ音をたてるはずがない。その音には執念が感じられたという。
 一息吸い、ドアから顔を出して左を見た。
 誰もいなかった。
 ただ隣の部屋のドアノブが狂ったように内側から回されていたという。
 西山さんが呆然と眺めていると、ドン、と壁に何かを叩きつける音がして、ガチャガチャ音は止んだ。
 西山さんは声をかけることを躊躇い、ついに部屋に戻ったという。
 
 隣室から冷凍された女の遺体が見つかったのは、西山さんが引っ越して一年後だった。

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