怖い話 - 人から聞いた怖い話-実話恐怖話コレクション- ホーム » 怖い話 » 赤い旗

赤い旗

 大井さんは中学生の頃電車通学だった。
 学校から駅までの帰り道、学校に決められた道順はあるのだが、彼女は一緒に帰る友人がいない時などは気分次第で道を決めていた。
 その日は住宅街を通り抜けていたという。
 一度だけ寄ったことのある先輩の家が見えた。
(なんだろう?)
 違和感があった。だが窓にも玄関にもこれといった異変はない。
 見上げた大井さんは固まった。
 ゆうに十を超える数の赤い旗が、屋根に刺さっていた。
(なにかの宗教?)
 風の強い日だったにもかかわらず、旗は一つとして揺れていない
(わけわかんない)
 胸にしこりを感じたまま、彼女は帰路についた。
 だがしこりはすぐさま正体を現すことになる。
  
 翌日、学校へ行くと件の先輩のご両親が亡くなられたと聞いた。
 自動車同士による衝突事故だったという。
 大井さんは呆然としたままクラスメートの話を聞いた。
 晩夏のことだったそうだ。

「あれは、不吉なものには違いないと思うのですが……どちらかわからないのです。赤い旗が刺さった家に不幸が起きるのか、あるいはこれから不幸が起こる家への警告なのか」
 あれから四半世紀経ったが、赤い旗は以後一度も見ていない。
 杉並区は荻窪での話である。


ブログパーツ
コメント
非公開コメント

アカ籏なんてろくなもんじゃないからね

2014-10-13 04:57 │ from 名無しURL

トラックバック

http://kowahana.blog.fc2.com/tb.php/230-03653a94