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狐憑き

 原文ママにて掲載。メールで頂いた話、送付主は20代前半の男性。金田さんと名乗られた。


 2007年2月13日がママの命日。
 高校受験の結果が帰ってきた日「もう終わりおわり」つってベランダから飛び降り。

 ただママ半端ないから、とりあえずなんとかなって
 けど病院で、医者からヤバイヤバイって言われる。高校どうなるんだろうって、俺、頭ぐるぐるしてた。

 自殺しきれず助かったママ。
 左骨盤複雑骨折と右大腿骨骨折。
 頬と下顎の骨は折れてチャーミングな顔はぜんぶ腫れあがって
 歯は三本だけ残って、後はふっとんでって
 励ましてリハビリして
 少しは歩けるようになって
 俺の顔見て笑って

 京成線高砂五丁目踏み切り
 動けるようになって
 ママの意地?
 四つん這いの格好で
 電車に向かっていった 今度は誰も助けれない
 枕木に残骸

 ママが死んだのは鬱病だって聞かされた。俺だってそう思ってた。
 他に考えられないし。そういうのよく聞くし。

 ママの兄ちゃんと棺前にして寝ずの番
 あいつ偉いよ、最後まで守ったよって四十過ぎのおっちゃん泣く
 は、意味わかんねえ 
 聞き返すとおっちゃんこう言う
 あいつずっと狐憑いてたんだよ
 自分の中に留めていたんだよ。
 あいつは狐を抱えたまんま死んだ
 お前やとうちゃんに伝染させないために死んだんだよ

 なんだそれ
「他人を巻き込まないようにした、お前のかーちゃん、すごい女だよ」
 そんなの知らねえし俺初めて聞いたし
 原因も因果も理屈もわかんない。
 おっちゃんそれからダンマリ、何も話さない
 いつの間にか朝でかーちゃん燃やされた
 俺も何聞いていいかわかんない
 まだ本当の事は知らない。


 以上。
 金田さんは一つの禊としてここに掲載されることを強く希望された。
 お母様の冥福を祈るばかりである。

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