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ほそながい

 向山さんが帰路についているとき、自宅まであと五分というところの路上で――鶴のような首筋をした女が立っていた。
(こんなところで人待ち?)
 ちらりと視線を投げかけ、途端に引っ込めた。
 ヘチマのようなしゃくれた顎が突出し、瞳が蜻蛉の目玉のようだったという。

 足早に通りすぎると、後ろからついてくる気配がする。
 家の前に辿りつき振り向くと、10メートルほど後ろに女は佇んでいた。
 顔はよく見えるが、胸のあたりが透明に限りなく近かったという。
 向山さんはため息をついて、その後一時間近く歩き回って『捲いた』そうだ。
 そのまま家の中まで連れていかないようにする為だという。
「浮遊霊か生霊だか知んないけどねぇ、この年なってまで、こんな理不尽な思いしなくちゃいけんかねぇ」
 霊が視えるといって、良いことなんて何一つないと向山さんは言う。
コメント
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ジョンレノさんやろなぁ。

2017-08-20 23:56 │ from 名無しURL

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