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隣人の騒音

 夏だった。芝田は窓を全開にして高校野球を見ていたという。
 応援のトランペットに混じった歌声は徐々に大きくなっていった。
 芝田は角部屋で住んでいたので、隣か、その隣の住人に違いなかった。
 怒鳴り込んでやろうと芝田はいきこんでいた。
 隣の開けていたキッチン窓から半裸の老婆が見えたという。
「愛してぇいる、愛してるよねぇだーりん、病めるときも一緒だってぇ、誓ったよねぇ」
 芝田は音をたてないようにゆっくり部屋に戻った。
 話が通じる気はしなかった。
 しばらくした後に部屋のドアノブは何度か上下したが、芝田は決して開けなかったという。
「不動産屋にクレームいれたら、住んでいる人はいないって言ってました。幽霊? そんなことありえませんよ。だって……」
 その日、夕方になり歌が止んでから芝田は外に出たという。
「ドアの前に落ちてました、いまどきカセットテープが」
 テープは様子を見にきた不動産屋に渡した。
 二日後、芝田のアパートの鍵は厳重なものに変更されたという。

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角部屋は霊的に危ないらしいですね(>_<)

2016-07-08 08:51 │ from 零URL

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